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21.天国と地獄!? 
シングルマザー、ステッフおばさん宅
ふたりのホームステイ体験記 その2
 
地獄編、Aさん(女性22才)の場合。
 ステッフおばさんと初対面の時、「どうして、どうして、どうして・・・ロンドンなのにインド人がいるの・・・???と」挨拶そうそう露骨に不愉快が顔にでる。
(ステッフおばさんはイギリス人とカラビアン系黒人とのハーフな為に肌が浅黒い)
ステッフおばさんもそんなリアクションに気がつくが、心得たもので、何の予備知識もない日本人留学生の受け入れは初めてではない。いつものように陽気にユーアーウエルカム!!で笑顔を絶やさない。挨拶もそこそこに、そんな中、日本のご両親から到着を確認する電話が入る、不安の中で、緊張から解き放たれた感激からか、受話器を手にしたとたん泣きだしてしまった。そんな様子を見ていた次女のジェーン(12才)は笑いだしてしまったのである。
こうしてAさん、彼女にとっての地獄のホームステイが始まったのである。
それから、数日後、Aさんの不満はますますつのる一方である。
「どうして、ホームステイなのに、家族じゃないの」と憤慨から始まる。
(ロンドンのホームステイでは、先進国における離婚率上昇の問題からかシングルマザー宅になることもまた、年金暮らしの老夫婦が自分の子供たちが独立したために部屋が空き、その部屋を留学生に提供し世話をしてくれる場合の家庭もある。本当に当たり前の話なのですが、実際には、さまざまな人種や家族構成のファミリーがいます。勿論、学校の審査済みです。)
次に食事の問題、「どうしてわざとまずいものを出すの、どうして、朝食をつくってくれれないの、どうして夕食にケンタッキーがでてくるの」と憤慨。
(語弊があるかもしれませんが、いわゆる一般的なイギリス食といわれているものは、質素であまり美味しくないと世界的に定評があるようです。どうして意地悪をしてわざわざまずいものを出すことがあるのでしょうか。また、朝食については、一般的に、イギリスをはじめ欧米諸国では、シリアルに牛乳をかけて食べるという一例〔洋画や海外ドラマの朝食シーン〕のように、軽くすませる場合が多いのです。また、夕食にケンタッキーフライドチキンが出された日があったのは事実のようですが、ステッフおばさんも50才前半で昼間は働きにでている事情があるのです、お金を払っているのだから必ず作ってもらわないと困りますとは彼女の弁なのですが・・・。)
 次にお風呂の問題、「どうしてお風呂に入らしてくれないの、どうしてシャワーだけしか使わせてくれないの、」とさらに憤慨。
(イギリスでは、建物の造りからかほとんどの家庭の湯沸かしがタンク式です。つまり、お湯を沸かして、タンクに溜めておく方法が取られています。その為に、お風呂にお湯をはってしまい一度にお湯を大量に使うことになるとタンクのお湯がなくなり、次にお湯を沸かして使えるようになるまでは、1〜2時間かかってしまうのです。そうするとその間のお湯を使う家事等はすべてストップしてしまいますし、次にシャワーを浴びる人にも待ち時間ができてしまうのです。とはいえ、もともとイギリス人はお風呂に入って湯船につかる習慣がないので、シャワーだけ使える、充分なお湯さえあれば事が足りる事情があるのです。蛇足となりますが、イギリスの水道水は硬水の為に、湯船をはってお風呂に毎日、長風呂するとお肌のトラブルに見舞われるでしょう、入浴の際には、バスフォームや入浴剤の使用することをお勧めします。)
さて、そんな過程を経て早くも1カ月が過ぎ、彼女にとっては最悪の思い出ばかりを残しての帰国となりました。ステッフおばさんともほとんど会話もなく、意思の疎通も全くままならぬままの、彼女にとっては正に地獄のホームステイ体験だったようである。
 
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